白洲次郎 占領を背負った男 北康利 著。2005年7月上梓。 (2016年6月7日読了)
白洲次郎という人はとてもまっすぐに生きた人であろう。生きた時代は戦争前後の混迷期であり、吉田茂との出会いによって大きく日本の将来に寄与することになった。しかし、世が違えどもこういった人物は表に出てくるであろう。好人物であり、ファンも多い白洲次郎とはどういった人だったのだろう。
神の微笑 芹沢光治良 著。1986年上梓。(2016年11月10日読了)
芹沢は日本では文学者として知られますが、それ以前は経済学を学ぶ学生でした。国費によってフランス留学し、そこで当時最先端の思想、技術に触れています。申し分のないリアリストである彼が神について考えたのです。異国にて当時は不治ともいわれた結核に罹り、療養施設に入り、人生を変える人との出
草原の椅子 宮本輝 著。1999年上梓。(2016年5月25日読了)
宮本輝の作品が好きです。『幻の光』『青が散る』『ここに地終わり 海始まる』といった作品を読み、静かに心弾ませるのが楽しみです。
幼少期の多くを兵庫、大阪で過ごした宮本輝は、作品の多くが大阪を舞台に描かれている。この作品でも阪急電車、梅田、池田、宝塚といった大阪の地名が多々出てき