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【2018年5月発行 笑福だより】花の万博のトイレ掃除で感じた不思議な充実感

  • toyonobunkyokai
  • 2018年5月15日
  • 読了時間: 2分

 ひのきしんデーに刀根山病院で草引きをしていて、ふと思い出しました。それは国際花と緑の博覧会でのこと。それってなんじゃい? という方もいると思いますので、少し説明します。一九九〇年に大阪の鶴見緑地で開催された国際博覧会で、一八三日間で二三一二万人もの来場者がありました(大阪万博に次いで二番目の多さ)。この博覧会で天理教大阪教区では延べ一万人がひのきしんに勤しみ、私も何日か参加していたのです。

 担当したのはトイレ。ただひたすらにトイレを掃除するのです。思春期真っ盛りの私は、「なんでこんなことやらんといかんのか」と思いながらも、黙々とトイレ掃除をしていたのを覚えています。

しばらくしていると、何にも考えなくなります。結構集中しているのです。二〇時頃までやってようやく終了。少しだけ会場を見て回ることができます。「あー疲れたなあ」とボーッと一日を振り返ると、思い浮かぶのは感謝してくれた人たちの言葉と笑顔。不思議な充実感がありました。

 おぢばがえり期間の少年ひのきしん隊においても、同じような思い出があります。無心で懸命に勤めているとそれを誰かがみてくれていて、ふと感謝の言葉をいただきます。そして得られるのは充実感。特に誰かのためと思うのではなく、無心の行いが周囲にも自分にもいい形で返ってくるのだと思います。

 大人になるにつれ無心というのは難しくなりますね。ついつい期待や評価といった邪心が芽生えます。それでも行うことは大事。ひのきしんは「日の寄進」とも。日々、無心で勤めたいものです。


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