top of page

【2018年3月発行 笑福だより】心を尽くせ、心定めを… そうじゃなーい

  • toyonobunkyokai
  • 2018年3月14日
  • 読了時間: 2分

たまたま聞こえてきたのです。それがとても心に引っかかっています。病気になられた方に対してある信者さんが言っていた言葉なのです。「あの時の心が良くなかった」「もっと心を尽(つ)くさないかん」「心定(こころさだ)めをしなさい」。ちがうちがう、そうじゃ、そうじゃなーい。そう思って振り返ると諭(さと)されている方も、どうも得心(とくしん)していないように見えました。

 人はみなそれぞれの立場で、一生懸命(いっしょうけんめい)に生きています。何らかの形で社会に貢献(こうけん)し、世界が良くなるように努めているのです。そういう人に対し病気になった途端(とたん)に、「心を尽くせ」「心定めをしなさい」というのは違うでしょう。

 まずはその人を認めること、「しっかり頑張ってきたなあ。ここらでちょっと休んでいいよと神様いうてはるのと違う?」。信仰というのはそういうことじゃないかと思うのです。それを追いうちをかけるように諭すのは違う。寄り添い、ねぎらい、共感する。これはコーチングの基本です。これらはあくまで私の考えですが。

 私は社会人研修の講師をしています。よく新入社員に向けての研修を担当するのですが、その際に言うことが「なるほどと受け取ること」。「自分と違う意見があっても、まずは『なるほど』と受け取りましょう。そのうえで自分の意見を伝えましょう」。これが社会で生きていくうえで、大切なことなのです。人を受け入れることができない人は、受け入れられることもありません。人のふり見て我がふり直す。気を付けようと思います。


Comments


特集記事
後でもう一度お試しください
記事が公開されると、ここに表示されます。
最新記事
アーカイブ
タグから検索
ソーシャルメディア
  • Facebook Basic Square
  • Twitter Basic Square
  • Google+ Basic Square
教祖130年祭
天理教教会本部ホームページ
bottom of page