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【2018年3月発行 笑福だより】病床にクラスメイトが桃の花を持ってお見舞いに 心がぱあっと明るくなったのは、その思いから

  • toyonobunkyokai
  • 2018年3月14日
  • 読了時間: 2分

教会裏の梅が小さな花を咲かせています。白い花に黄色の花弁のスイセンもきれいです。花が咲き始めると「春が来たなあ」と実感できて、気持ちも少し明るくなる気がします。そして春は卒業や入学、社会人ですと異動の時期でもあります。特に変化のない人も、気持ち新たにしてみませんか。

 三月の花として、ピンクの桃もかわいらしいですね。桃の節句といわれるほど日本人にはなじみのある花。今回はこの桃にまつわるエピソードを紹介します。

 ある女の子の話です。専門学校の卒業を前に、彼女には夢がありました。「袴を来て卒業式に出たい!」。子供のころからの夢だったとのこと。卒業式を前にしたある日の夕食の時、突然足に力が入らなくなり、倒れてしまいました。追ってくるのは強烈な頭痛。急ぎ病院に運ばれて診察を受けると脳出血。緊急手術で一命をとりとめましたが、絶対安静でただ病院の天井を眺める日々になってしまったのです。袴を来て卒業式の夢もかなわず、将来の不安もあり、自暴自棄になってしまいました。

 そんなある時、クラスメイトの女性が桃の花を持ってお見舞いに来てくれました。切り花の花束ではなくて、枝に咲いた桃の花。それが新鮮で、心がぱあっと明るくなったそうです。それが本当にうれしくて、慰められて、やがては力になったのです。「できないことを嘆くのではなく、できることを数えて喜ぼう」。退院後は車いすを使いながら社会で仕事をし、よき配偶者にも恵まれたそうです。

 この女性は於月野きのこさんという作家。クリスチャンとして信仰を持ち、書籍執筆や講演と積極的に活動されているそうです。

 花は勇気づけてもくれるし、思いが込められます。花の美しさはきっかけであって、花を贈ろうと思う気持ちが大切なのだと思います。クラスメイトの女性は励ましたい、勇気づけたい、そんな思いを込めて病室を訪ね、その思いが於月野きのこさんの力になったのでしょう。花って素敵ですね。


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