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香り

前回ご紹介した瞑想。瞑想を行う際にもうひとつのエッセンスを。香りを楽しみ気を静め、心身ともに癒されれば、さらに健康に近づけます。

第2回 2016年6月21日

 香りによりリラックス効果が認められ健康によいといわれますが、実際にどのようにすればよいのでしょう。香をたく、アロマオイルを使うなどその方法も多様です。でももっと身近で、気軽に楽しめる方法はないのでしょうか。

 

記憶につながる身近な匂いが

気持ちをリラックスさせます

 

 私は瞑想を畳が敷かれた部屋で行います。というのは、畳の匂いを吸い込むと、何ともいえない落ち着いた感覚を得られるから。そして窓を開けます。すると、風になじんだ木々の匂い、時折流れる花の香り、梅雨時には雨の匂いがしたりします。そうです。こういった自然の匂いが瞑想には合うと思っています。

 

 匂いというのは大脳辺縁系で認知するといいます。この部分は原始的で本能に近い感覚を担っており、動物のほうが優れています。本能的に感じる匂い。食べ物の匂い、危険を知らせる嫌な臭い、なわばりを主張する自分の匂い、生殖を担うホルモンの匂い。そういったものがそうです。大脳辺縁系は一方で感情や記憶情報にもなっており、匂いを感じる部分と重なっています。

 

 バラの香りに実家の庭風景がよみがえったり、土の匂いに田舎の畑を思い出したりすることはないでしょうか。人にはそれぞれ記憶に結びつく匂いがあります。そういった匂いが気持ちをリラックスさせ、安らかな状態に導いてくれます。自分に身近な匂いこそが、なによりも健康にいいといえるでしょう。

「好きなことをする+香り」で

効果はより高くなります

 

 こういった身近な匂いとは異なり、植物の香りを凝縮した精油によって体がもつ自然治癒力を高める方法をアロマテラピーといいます。ラベンダーの香りは不安を払拭する、ローズマリーは精神疲労を癒すといったものがそうです。お勧めするのは自分に身近な匂いを感じる合間に、こういった精油を使う方法です。様々な種類の精油がありますが、その中から自分が好む香りを見つけ、それを楽しむというものです。これはどういった時でも効果的。好きなことをしている時間に香りを使うことで、より芳醇な時間を楽しむことができます。熱いお湯に精油をたらしホットタオルにして目や肩に当ててみる。マグカップにお湯を注ぎ、そこに精油を入れて香りを楽しみながら読書をするなど。好きなことをする+香り=気持ちが良くなるといった具合です。

 

 香りを楽しもう。そう思えることが何よりも大切です。そんな気持ちの余裕も、時間もないとなると、心身ともに危険信号です。時々香りを楽しむ時間を持つと決めることで、緊張した毎日からホッと息をつく習慣を身につけましょう。

お風呂で使える、バスソルトの作り方

①天然塩(大さじ20杯)に精油(50滴ほど)をたらし、混ぜるだけ。
②お風呂1回に大さじ2杯ほどをバスタブに入れかき混ぜます。

塩を加えることで発汗効果があり、温浴効果が高まります。

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