TENRIKYO TOYONOBUNKYOKAI
天理教豊能分教会


第1回 2016年5月12日
瞑想
すぐに始められる健康への取り組みのひとつが瞑想です。心を落ち着かせるだけでなく、体にもいいことをご存知ですか。
瞑想というとどんなイメージをお持ちでしょうか。お寺での座禅や修行を思い浮かべる方も多いでしょう。近頃では多くの方が瞑想に取り組んでいます。野球選手のイチロー、マイクロソフトの創業者 ビル・ゲイツもそのひとり。日本のみならず海外でもその効果が評価されています。
深く息をして姿勢よく瞑想することで、
心身ともに健やかになれます
瞑想の効果として、集中力アップや頭のリフレッシュが挙げられます。その秘訣は呼吸にあります。私たちは日常のなかで呼吸を意識することがあるでしょうか。「息を吸うぞ」と意識することはまずありませんね。これは生命維持のために自律神経が働き、無意識において肺が動くためです。頑張って息をしなくても、体は自然に息をして、生き続けてくれるのです。素晴らしい働きです。しかし瞑想を行うときは、最初に意識して呼吸を行います。腹式呼吸といって、息をゆっくりと吐き出し、反動でお腹に息を吸い込んでいきます。これを深く行い、気持ちを落ち着かせていくのです。大きく息を吸うというのはたくさんの酸素を取り入れること。その酸素が体全体に行き渡り、脳をリフレッシュさせます。仕事をしているとき、学校で授業を受けているとき、私たちの呼吸は浅くなります。たくさん頭を使って考えているのに、体に取り込まれる酸素は少なくなってしまうのです。なので集中して仕事や勉強をすると疲れて頭がボーッとなったり、眠たくなったりします。そんなときは深呼吸しますね。深く呼吸をすることでリフレッシュできることがお分かりいただけたと思います。
瞑想を行う上で、もう一つのポイントが姿勢です。座り方は正座でも胡坐でも構いませんが、背筋を伸ばした姿勢をとりましょう。体は背筋を中心に血が巡り、気が行き来するといいます。全身に血が巡ると体は活性化します。また腰や背を曲げた姿勢でいると内臓を圧迫し、動きに制限がでてしまいます。すると胃腸不良による便秘や消化不良などに繋がってしまいます。意識して姿勢を良くすることで全身に血が巡り、内臓が元気に動くようになるのです。
瞑想を行うときは、自分がリラックスできるように静かな音楽や好きな香りを用意します。窓を開けて、自然の風や音を五感で感じてみるのもいいですね。瞑想を習慣にすることで、心身ともに健やかに、健康を保てるようになるでしょう。
■ポイント
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ゆったりと座ります。正座でも胡坐でも構いません
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力まない程度に背筋を伸ばします
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肩の力を抜きます。一度肩に力を入れて上にあげ、ふっと力を抜く感じです
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目は薄く開けるか閉じるか、あまり意識しないように
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(意識が散漫にならないよう)何かに意識を向けます
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好みの時間で。1分から15分くらいでしょうか
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静かな音楽や香りを用意するのもよいでしょう
■参考動画